2021年03月11日
車のオイル交換時期は?目安や料金、交換方法まで徹底解説!
エンジンオイル交換の必要性は分かっていても、つい後回しにしてしまっていませんか? また、いざ交換するとなっても、どれくらいの期間で交換したら良いのか、どのエンジンオイルを選んだらいいのかと迷ってしまい、二の足を踏んでいる方もいるのではないでしょうか。 この記事では、エンジンオイルの役割から、選ぶポイント、交換方法まで、エンジンオイルの全てを完全解剖します。
(1)エンジンオイルの役割
エンジンの血液とも言われるエンジンオイルは、エンジン本来の性能を発揮したり、エンジンを保護し長く良好な状態を保ったりする為に様々な役割を担っています。
エンジンオイル交換の重要性は、目に見ないだけに軽視されがちですが、交換を怠ると重大な故障につながることもあるので注意が必要です。
実は潤滑だけではないエンジンオイルの6つの役割
エンジンオイルには主に6つの役割があります。 オイルと聞くと、滑るイメージからまず潤滑が思い浮かびますが、実は潤滑以外にもエンジンを正常に作動させるために欠かせない、重要な役割があるのです。
潤滑作用
エンジンオイルの最も大きな役割です。
エンジン内の部品は全て金属で作られており、そのまま動作させるとスムーズに動かないばかりか、金属同士が直接擦れ合うことで摩耗してしまいます。
擦れ合う金属の間に膜を作ることで、摩擦を減らしスムーズに動作させつつ、部品の摩耗を防ぐのが、エンジンオイルの潤滑作用です。
冷却作用
意外に感じるかもしれませんが、エンジンオイルの重要な役割の一つがエンジンの冷却です。
エンジンオイルはエンジン内部を循環しているので、エンジンの熱を直接奪います。
発熱部から直接熱を奪う点が、エンジン周囲を巡る冷却水で間接的に冷却するラジエータとの大きな違いです。
また、水温が低くラジエータが動作しない状態でも、エンジン内部を循環しているエンジンオイルなら、冷却作用が働きます。
密封作用
エンジンオイルの形成する油膜は、潤滑だけではなく、エンジン内部の燃焼室とピストンのわずかな隙間をエンジンオイルで塞ぎ、密閉する働きもあります。
この隙間をエンジンオイルで塞ぐ事で、燃料点火時の爆発力を逃さずピストンに伝えられるのです。
洗浄作用
燃焼時に発生し、エンジン内部に付着するスラッジ(燃えカス)や金属粉を洗い流し、エンジンオイル内に取り込み、エンジンを常にきれいな状態に保ちます。
エンジンオイルが古くなると黒くなるのは、洗浄作用によって落とした汚れによるものです。
防錆作用
油膜を形成することで、エンジン内部の錆を防止します。
常に高温にさらされるエンジン内部は、実は錆が発生しやすい場所なのです。
酸素や空気中のわずかな水分に反応して発生する錆をエンジンオイルの油膜によって防止します。
緩衝作用
エンジンオイルには、エンジン点火時の衝撃を和らげる作用があります。
実はエンジンが発生する音の要因の一つは、動作時の衝撃音です。
エンジン点火時に各部にかかる数トンに及ぶ衝撃を、エンジンオイルの油膜によって面で受け止めて緩和することで、各部のダメージを減らし、エンジン音を静粛に保ちます。
エンジンオイルを交換せず放置すると思わぬトラブルを招くことも
エンジンオイルを交換しないままでいると、燃費の悪化等、エンジン本来の性能が発揮されなくなるばかりか、最悪の場合エンジンが故障するリスクがあります。 常に高温にさらされるエンジンオイルは、徐々に劣化し、エンジンオイル本来の性能が失われ、役割を果たせなくなるからです。 例えば、粘度が低下すると、十分に油膜を形成できず、エンジン各部がスムーズに動かなくなったり、金属の摩耗が進んだりする可能性が高まります。 また、エンジン内を循環するエンジンオイルは、洗浄作用で落としたスラッジや金属粉も徐々に混ざっていきますが、あまりにも汚れが混入すると、ヘドロ状になり、エンジン内部にこびりついてしまう点もリスクの一つです。
(2)エンジンオイルの交換時期と交換距離のホント
エンジンオイル交換時期は、前回交換からの期間や走行距離を目安に判断します。
また、エンジン音の変化やエンジンオイルの量と汚れから判断することも大切です。
期間や距離は一定の目安にはなりますが、車の乗り方や車種によってエンジンオイルの劣化具合はバラバラなので、最終的に交換の判断は、期間や距離と併せて、実際に耳と目で行いましょう。
交換時期・交換距離の目安
交換が必要な期間や距離は諸説ありますが、最大で概ね5,000km走行か1年のどちらか早い方を目安に交換しましょう。
交換時に自分でメモ等を残しておくのが確実ですが、お店での交換の際は走行距離や日付を明記した紙やシールをくれるので大切に保管しておきましょう。
ただし、シビアコンディションでの使用の場合は、この限りではないため注意が必要です。
意外な条件も含まれるシビアコンディションとは
シビアコンディションと聞くと、過酷な環境での使用を思い浮かべると思いますが、実はシビアコンディションには、1回8km以下を目安とした、短距離走行の多さも含まれます。
例えば、近所の買い物にしか使用しない場合もシビアコンディションに含まれるのです。
シビアコンディションとは、通常の想定外の環境で車を使用することなので、決して過酷な使用の場合とは限りません。
その他にはメーカーにより微妙に異なりますが、走行距離が年間2万km以上、走行距離の30%を超える上り坂下り坂での使用等があります。
シビアコンディションでのエンジンオイルの交換タイミング
シビアコンディションでのエンジンオイルの交換タイミングは、車種によっても異なりますが概ね通常使用の半分程度が目安となります。 走行距離で7,500km、期間で半年を目安に交換しましょう。
エンジンオイル交換のサインを見極める
エンジンオイルの劣化を見極められれば、前回交換からの時期を目安にしつつ、適切なタイミングで交換することができます。
日頃の注意力が大切!エンジン音の変化で判断する
簡単な判断基準はエンジン音の変化です。
エンジンオイルが劣化すると、潤滑作用と緩衝作用が弱まるため、一般的にエンジン音が大きくなります。
日頃のエンジン音をよく覚えておき、音が大きくなったとか、特定の周期で音がするようになったといったサインを見逃さないようにしましょう。
一目瞭然!オイルレベルゲージで判断する
オイルレベルゲージ先端に付着するオイル量の不足や、真っ黒い汚れが見られたら交換のサインです。
ボンネットを開けてエンジン周辺を探すと、引き抜ける形状になったオイルレベルゲージを見つけることができます。
交換サイクルが早すぎても大丈夫?
交換サイクルが早い分には何の問題もありません。
エンジンオイルは、使用を始めた瞬間から劣化が始まります。
早いタイミングで新しいオイルに交換することは、コスト面を考えなければエンジンにとっては、むしろ良いことです。
前回の交換時期が不明な場合
前回の交換時期が不明な場合は、エンジン音やオイルレベルゲージをこまめにチェックし、早めに交換することをおすすめします。
(3)エンジンオイルの選び方
いざエンジンオイルを交換しようとしても、様々な種類があり、迷ってしまいますよね。
最適なエンジンオイルは車種や乗り方によって異なります。
また、一般的に、価格が高ければ高性能なエンジンオイルとなりますが、車種や乗り方に対して必要以上に高性能なオイルを使用しても、一概に車の性能が向上する訳ではありません。
むしろ、高いオイルをもったいないからと長く使用するくらいなら、安価なオイルでもこまめに交換したほうが良い場合もあります。
ここでは、正しいエンジンオイルの選び方をご紹介します。
エンジンオイルの種類
まず、エンジンオイルの種類についてご紹介します。
エンジンオイルの特性は、基本となるベースオイルの精製方法によって大きく3種類に分かれます。
鉱物油
一般に普及していて、なんと言っても安価に入手出来るのが最大のメリットです。
一方で、他の2種類のオイルに比べて、燃費や始動性、耐久性の面で劣るというデメリットがあります。
原油を単純な工程で精製して作るため、自然の状態に近く、分子構造にバラつきがあるためです。
ただし、メーカー純正オイルでも採用されており、きちんと定期的に交換さえ行えば問題なく使用できます。
全化学合成油
化学分解、合成を伴う複雑な工程で原油を精製して製造されたベースオイルを使用しています。 必要な性能を高める添加剤も入っていて、燃費、始動性、耐久性など、3種類の中で最も性能の高いエンジンオイルです。 一方で、価格が高い点がデメリットなので、コンパクトカーや街乗りメインなどで、高い性能をエンジンオイルに求めない場合は無理に全化学合成油に拘る必要はありません。
部分合成油
コスト面で有利な鉱物油と性能面で優れている化学合成油を混ぜる事で、両者のメリットを活かしたエンジンオイルです。
鉱物油よりはやや高くなるものの、化学合成油より安価にバランスよく高性能を実現しています。
乗り方や車種にあった粘度を選ぶ
エンジンオイルを選ぶ上で大切なのが、乗り方や車種にあった粘度のエンジンオイルを選ぶことです。
エンジンオイルは、粘度が低いほどさらさらで抵抗がなく、一方で粘度が高ければ高負荷時でも油膜切れを起こさずエンジンをしっかり保護してくれます。
また、冷間時は硬くなり、高温時に柔らかくなるのも特徴です。
この特徴を理解して、車の性能や乗り方に合うオイルを選びましょう。
粘度の見方
エンジンオイルの粘度は数字で表現され、数字が小さいほど粘度が低いオイルです。
また、一般的に売られているエンジンオイルはマルチグレードオイルと呼ばれ、冷間時と使用時の二つの粘度を同時に実現しています。
「0W-20」や「10W-40」と表記されているうちの「W」の左側が冷間時粘度で、右側が使用時粘度です。
冷間時粘度が低いほど始動性に優れ、使用時粘度が高いほど高温時の油膜切れを防げる反面、エンジン動作の抵抗となります。
自分の車と乗り方に合った粘度を選ぶ
粘度の低いオイルは一般的に燃費や始動性はよくなりますが、一方で高温時には、ハイパワー車や高回転多用の場合、粘度による油膜が維持できず、十分に性能を発揮できない面もあります。
普段の乗り方や、車種を考慮して粘度を選びましょう。
ただし、低燃費車等で低粘度の指定がある場合は、指定の低粘度オイルを使用する事で、燃費性能が十分に発揮されます。
品質規格について
エンジンオイルには粘度の表記と合わせて「SN」や「GF-5」といった品質規格の表記もあります。
主にAPIとILSACの二つの規格があり、規格は後発の規格ほど上位の規格となっていて、上位の規格ほど、性能が高くなっています。
実際は現状販売されている車種の要件を満たす規格のものが、販売されていますので、普通の国産車に乗っている場合は、エンジンオイルを選ぶ上であまり気にする必要はありません。
ただし、メーカーが指定する規格より上位の規格のエンジンオイルを選びましょう。
メーカー指定のオイルと異なるオイルでも問題ない?
エンジンオイルの規格にだけ気をつければ、メーカー指定オイルでなくても問題ありません。
ただし、低燃費車用の極端に粘度の低いオイルや旧型車種への化学合成油の使用は、メーカーに確認の上使用しましょう。
おすすめオイルTOP3
ここまで、ご紹介してきた、オイルの選び方を踏まえて、おすすめのオイルを紹介します。
性能の高さだけではなく、価格とのバランスや入手のし易さも考慮して選びました。
粘度については、代表的な粘度のものを掲載していますが、どのオイルも他の粘度のラインナップもあるので、車種と使用目的に合わせて選べます。
第3位 TOYOTA(トヨタ)キャッスルSN/CF 5W-30
日本の誇る自動車メーカートヨタの純正エンジンオイルです。
純正ならではの高い耐久性とエンジン保護性能を実現しているエンジンオイルなので、トヨタ車のみならず、他社の車にもおすすめです。
第2位 Mobil1 SP/GF-6A 0W-20
Mobilは、大手石油メーカーの老舗で、レースシーンで培われたノウハウをフィードバックして開発したエンジンオイルが、Mobil1です。
最新の品質規格適合で、優れたエンジン保護性能と省燃費性能を発揮します。
第1位 castrol(カストロール)edge 0W-40
1位はイギリスのエンジンオイルの老舗、カストロールの最高品質オイル、edgeです。 全化学合成油なので、耐久性、省燃費性、エンジン保護性能どれを取っても申し分ありません。 価格に関しても、全化学合成油としては安価な方なので、継続使用もしやすいです。
(4)エンジンオイル交換の料金相場や作業時間
エンジンオイル交換を行えるお店の特徴や、料金相場はさまざまです。
実際の作業時間や、便利なオンライン予約も併せてご紹介します。
エンジンオイル交換業者の特徴と料金
エンジンオイル交換作業を行う代表的なお店の特徴です。
ディーラー
ディーラーでのエンジンオイルの交換のメリットは、新車時同様の純正のオイルを入れてもらえることです。
反面、安くて性能の良い社外品は置いていないので、エンジンオイルを選ぶことはほとんどできません。
定価に近い販売価格や工賃がかかる場合もあり、エンジンオイル交換時の費用がやや高くなる傾向があります。
また、作業者や作業ピットが少ないディーラーも多いため、予約が必須の場合や、長時間待たされるケースがあるのがデメリットの一つです。
カー用品店(量販店)
オイルの商品数が多いので、自分の車に合ったオイルを自由に選べる点と、販売価格が比較的安価な点が大きなメリットです。
デメリットとしては、ディーラーやガソリンスタンドほど店舗数が多くはないので、わざわざ遠くまで出向くケースがある点です。
ガソリンスタンド
店舗数がディーラーやカー用品店と比較して圧倒的に多く、日本全国どこでも思いついたらすぐに作業してもらえる点が最大のメリットです。
また、元々石油メーカーなので、品質についての信頼性も高い商品も多く、むしろ高品質なエンジンオイルも多々あります。
例えば、Mobilで取り扱っているMobil1などは、レースシーンからのフィードバックによって開発されていますし、レクサスの一部車種で工場充填オイルとして採用されています。
一方で、取り扱いが、そのスタンドの銘柄のエンジンオイルしかないケースも多く、選択肢が狭い点がデメリットです。
エンジンオイル交換にかかる時間
作業自体は30分前後で、早ければ15分ほどで終了します。
ただし、待ち時間や当日の混雑具合に左右されるので、可能なら事前予約が断然おすすめです。
予約方法
エンジンオイル交換自体は、それほど長い作業ではありませんが、無駄な待ち時間を避けるためにも、出来るだけ事前の予約をおすすめします。
最近ではオンライン予約も可能な店舗もあるので、便利です。
オートバックス
https://yoyaku.autobacs.jp/pit_reserve/top.html
カー用品店大手のオートバックスのオンライン予約サイトです。
土日は混雑するので、早めの予約をおすすめします。
また、オンライン予約に加えて、電話予約(0120-974-643)も可能です。
イエローハット
https://www.yellowhat.jp/store_service/engine_oil/
カー用品店大手のイエローハットのオンライン予約サイトです。
土日は混雑するので、早めの予約をおすすめします。
また、オンライン予約に加えて、電話予約(0120-961-296)も可能です。
出光ピットインプラス
https://www.pitinplus.com/
ガソリンスタンド大手の出光昭和シェルのオンライン作業予約サイトです。
店舗数が多く、都合の良い場所を選びやすいのがメリットです。
グーネット
https://www.goo-net.com/pit/reserve/index.html
作業工賃や場所など、お店を比較して予約できる点が特徴です。
事前予約は必須?当日アポなしでもOK?
カー用品店やガソリンスタンドなどでは当日でも対応してもらえます。 ただしカー用品店は土日などは混雑しやすいので、待ち時間が長くなる場合もあり、注意が必要です。 ディーラーなどではピットやスタッフの数も限られているので待ち時間が長くなる場合や、店舗によっては予約が必須の場合もあります。
(5)DIYで出来るエンジンオイル交換の手順
オイル交換は手順さえ守れば、比較的簡単に自分でも交換することができます。
手間がかかる反面、事前の予約も要らず、自分の好きな時に交換作業ができるのが最大のメリットです。
準備する工具
エンジンオイル交換に必要な工具は、それほど多くありません。
ただし、可能なら下記の「あったら便利な工具」も揃えておくと、より効率よく作業できます。
必要(必須)な工具
モンキーレンチ
ガレージジャッキ
ジャッキスタンド ※リジットラックやウマという場合もあります。
オイル処理ボックス ※量販店等で購入できます。
あったら便利な工具
ドレンプラグに合ったレンチ
オイルジョッキ
オイル受けトレー
オイル交換の手順
車種によっては、ジャッキアップが不要な場合もあります。
その場合は、ジャッキアップ関連の項目は読み飛ばしてください。
1.ジャッキアップ
車のボンネットは予め開けておきましょう。
まず車体エンジンルーム下部の頑丈な部分にガレージジャッキを入れ、慎重にジャッキアップをします。
ジャッキアップ後は、車のジャッキポイントにジャッキスタンドを入れて、ジャッキスタンドに車重がかかる様にジャッキを一旦下げます。
ジャッキのみで車体下に潜るのは大変危険ですので、必ずジャッキスタンドを使用しましょう。
2.オイル処理ボックスのセット
車体下部に潜り、オイルパンのドレンプラグが締め込まれている、オイル排出口下にオイル処理ボックスを置きます。
この際、オイル受けトレーを使用すると、オイルが周囲にこぼれにくいです。
3.ドレンプラグを外す
ドレンプラグを外します。
モンキーレンチを使用して緩めた後、手で緩めて抜き取ります。
この時、手にオイルがかかる可能性があるのでゴム手袋やビニール手袋を着用しておく事をおすすめします。
4.エンジン上部のオイルフィラーキャップを開ける
オイルフィラーキャップを開ける事でより早くオイルが抜けます。
5.ドレンプラグを締める
オイルが抜けたら、ドレンプラグを再びオイルパンに締め込み、オイル処理ボックスを車体下部より取り出します。
6.ジャッキダウン
一旦車体をジャッキで持ち上げ、ジャッキスタンドを外してジャッキを静かに下ろします。
7.オイルを規定量入れる
エンジンオイルを缶から直接入れる場合は、入れすぎにならないよう、何度かに分けてオイルレベルゲージで量を確認しながら入れましょう。
あらかじめ量を測れるオイルジョッキがあれば、規定量を量って入れられるので、確認の手間が省けます。
8.エンジンをかけて再度量を確認
一旦エンジンをかけてしばらくアイドリングした後に、再度オイルレベルゲージで規定量入っているかを確認します。
エンジン停止状態で入れたオイルは、まだ循環していないため、やや量が少ない状態の場合があるためです。
古いオイルの廃棄
古いオイルは各自治体のゴミ出しルールに従って処分します。
ほとんどの場合、燃えるゴミとして処分する事ができます。
オイル交換の注意点
オイル交換の継ぎ足しはOK?
継ぎ足しは可能ですが、おすすめしません。
特に銘柄が異なる場合は、エンジンオイル本来の性能が発揮できない場合があります。
オイル量が不足しているけれど交換の時間がない場合など、あくまで緊急的な措置にとどめましょう。
雨の日のオイル交換は問題ない?
雨の日のオイル交換はおすすめしません。 エンジン内部に水分が入ると錆など故障の原因になります。 雨を避ける屋根のある場所などであれば交換は可能です。
(6)オイル交換とあわせて検討したい整備箇所
エンジンオイルを抜き取らないと整備できない箇所は、エンジンオイル交換時に同時に整備することをおすすめします。
オイルエレメント
オイルエレメントは、エンジン内のスラッジや摩擦によって生じた細かい金属粉を濾しとる役目があります。
汚れると十分に濾し取れないばかりか、エンジンオイルの流れが悪くなってしまいます。
交換にはエンジンオイルを抜き取る必要があるため、エンジンオイル交換時に同時に交換することをおすすめします。
交換頻度はエンジンオイル交換2回に1回程度が目安で、費用は車種によりますが1,000円~3,000円程度です。
エンジンフラッシング
フラッシングとは洗浄のことで、オイルで洗浄し切れないエンジン内部の汚れや、交換時にわずかに残る古いエンジンオイルを、専用のフラッシング剤やフラッシング用のオイルを使用して洗い流します。
費用は、使用するフラッシング剤や方法、車種によってかなり幅がありますが、2000円~10,000円程度です。
エンジンオイル添加剤
古い車の場合などで、エンジンオイルの持つ洗浄作用や密閉作用では不足する場合には、エンジンオイル添加剤も有効です。
エンジンオイル添加剤を使用する場合は、その分エンジンオイルの使用量を減らす必要があるので、エンジンオイル交換時に使用することをおすすめします。
(7)まとめ
ここまで、エンジンオイルの役割や選び方、交換についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。 普段見えない場所だけに、つい疎かになりがちなエンジンオイル交換ですが、エンジンオイルには実に多くの役割があり、劣化や量が不足すると、最悪の場合エンジンの故障にも繋がります。 適切なオイルを、交換サイクルを守って交換し、大切な愛車をいい状態で長持ちさせたいものですね。