車のタイヤがパンクした時に知っておきたい原因や対処法など解説

2021年12月23日

車のタイヤがパンクした時に知っておきたい原因や対処法など解説

タイヤのパンクは大抵予期せぬ時に起こります。
すでにパンクしてしまいこの記事をご覧になっている方もおられるかもしれません。
本記事ではパンクの主な原因や、起こってしまった時にとるべき対処法、修理費用の相場について解説します。

車のタイヤがパンクする原因

釘やネジなどがタイヤに刺さる

最も原因として多いのが釘やネジなど、鋭利な物が刺さってしまってパンクするパターンです。
現在乗用車用のタイヤはチューブレスバルブ(タイヤ内部にチューブの無いタイヤ)なので風船が破裂するような現象は起きません。
しかし、異物が刺さったまま走行を続けると、異物とゴムに空いた穴から空気が抜けてパンクしてしまいます。
大きな穴が空かない限り急激に空気が抜けることがないので分かりにくいのが特徴です。

縁石などに側面を擦る

タイヤ各部名称:サイドウォール・トレッド部・リム経

タイヤの側面であるサイドウォールは、路面と接するトレッド部と比べて薄く、強度も弱くなっています。
このサイドウォールを縁石などで擦ってしまうとタイヤ内部のワイヤーが切れてしまったり、ゴムが傷ついて小さな亀裂が生じてしまったりします。
この傷がパンクの原因となります。

空気圧の低下

タイヤの空気圧が低下するとパンクの原因となります。
空気圧の低下したタイヤは走行時に大きくたわんで変形します。
そのまま走行するとタイヤを支える内部構造が変形し、トレッド部に亀裂が生じ、この亀裂から空気が漏れることでパンクしてしまいます。
このパンクは1ヶ月に一度空気圧を点検、補充することで防ぐことが出来ます。

ホイールの変形

意外と気づきにくいパンクがホイールの変形によるパンクです。

タイヤとホイールはしっかり密着していることで空気漏れを防いでいますが、ホイールに傷をつけてしまったり、変形してしまうとタイヤを新しくしてもしっかり密着しません。
そのため空気漏れが起こり、パンクしてしまうのです。

このパンクを予防するには、

  • ホイールに大きな損傷がないか
  • タイヤとホイールの接触面に石鹸水を吹き付け泡が出ないか

など、自分で調べる方法と、整備工場やガソリンスタンドなどでホイールのバランスをはかる機械で調べる方法があります。

パンクとバーストの違い

タイヤのバースト

意外と分かりにくいのがパンクとバーストの違いではないでしょうか?
上記した通り、徐々に空気が減っていくのがパンクで大きな破裂音と共にタイヤ構造が破壊され、トレッド面が弾けて爆発したような状態となるのがバーストです。

バーストしてしまうとそのまま走行することは出来ません。
この恐ろしいバーストの原因はパンクの放置や空気圧不足です。
パンク、空気圧低下に気づかず走行していると、タイヤ側面が波打つように変形するスタンディングウェーブ現象が起こり、タイヤ全体が発熱します。 発熱した状態で走行を続けるとタイヤは最終的に内部構造が致命的に破損し、トレッド面が弾け飛んでバーストします。

バーストするとハンドル、ブレーキ操作が困難となり、重大事故につながることも多々ありますので毎月1回の空気圧の点検、パンクしていたらすぐに直すことを心がけて下さい。

パンクしてしまった時の対処法は?

いざパンクしてしまった場合どのような処置をすればよいでしょうか

まずは停車

走行中パンクしていることに気が付いたら、まずは安全な場所に停車します。

パンクしていると

  • ハンドルが取られやすくなる
  • 風切り音のような音が鳴る
  • 速度が上がるにつれて振動が大きくなる

などの特徴があります。 違和感があれば確認の意味も込めて安全な場所に停車しましょう。

パンクしても走行できる?

ここで頭をよぎるのは「パンクしていても走行できるか」です。
場合によりますが、パンクは発見したがタイヤの空気もそこまで減っておらず、近くに整備工場やガソリンスタンドがあれば、そこまで応急的に走行することは可能です。

しかし、空気の抜ける音がしていたり、すでにタイヤが凹んでいる場合に走行するとサイドウォールがダメージを受けタイヤの交換が必要になったりします。 またホイールに傷が入ってホイールの交換が必要になったりと余計な出費がかさんでしまいます。 上記のような兆候がある場合はそのまま走行することは避けた方が無難です。

異常箇所を確認する

安全な場所に停車後、パンクしている箇所を探します。
タイヤ表面(路面との接触面)に傷や釘などの異物が刺さっていないか。 サイドウォールに亀裂がないかなどを確認します。

もし損傷箇所が発見できれば、走行可能であるかどうかを判断します。 発見できなかった場合、再度運転し、また異常があれば整備工場やガソリンスタンドで点検してもらいましょう。 この時に釘などが刺さっていた場合、抜かずにおきましょう。 抜いてしまうと空気の漏れるスピードが早くなってしまう為です。

応急処置

パンクしていた場合、スペアタイヤに交換するか、車載のパンク修理キットを使用することで応急処置をすることが出来ます。 スペアタイヤに交換するには車をジャッキアップする必要がありますし、パンク修理キットで修理するにも最低限の知識が必要となります。 もし不安がある方は、ロードサービスや整備工場に相談しましょう。

レッカー移動を依頼する

スペアタイヤ、パンク修理キットがない場合や、自分での修理に不安がある場合はレッカー移動を依頼しましょう。
ロードサービスに加入していれば、距離によってはレッカー費用が要らない場合もあります。
また自分では走行可能だと思い走行し、結果とし交換しなくてもよかったタイヤやホイールの交換といった余計な出費を防ぐこともできます。

修理方法や費用は?

実際にパンクした際の修理の方法や、費用について興味がある方も多いと思います。
一概にパンク修理と言っても多種多様の修理方法があり、費用にも差があります。 ここからは修理方法や費用について解説します。

外面修理

外面修理とはタイヤをホイールから外さずに、タイヤの外面から修理する方法です。
比較的簡単に作業できるため、費用も一番安価です。 尾賀亀では2200円~程度の費用で修理できます。
デメリットはタイヤをホイールから外さずに作業するのでタイヤ内面に大きな損傷があっても気づきにくいこと。
外面から修理材を入れているので、タイヤの目が少なくなってくると修理材も少なくなってしまい再度パンクしてしまう可能性があることです。

内面修理

内面修理はタイヤをホイールから外し、タイヤ内部から修理する方法です。 タイヤ内部の損傷を確認しながら作業でき、タイヤの目が少なくなっても、影響を受けにくいのでパンク前のタイヤとほぼ同等に使用することができます。

デメリットとしては外部修理より費用(5000円~が相場)と時間がかかってしまうこと。 あまり大きなパンクには対応できないこと。(あまり大きなパンクに焼き付け修理でも対応出来ない場合が多い) 内面修理ができる整備工場やガソリンスタンドが少ないことが挙げられます。

焼き付け修理

焼き付け修理は内面修理同様にタイヤをホイールから外して作業します。
内面修理はゴム用の接着剤でパッチ(傷を覆う大きさのゴム素材)を貼り付ける作業ですが、焼き付け修理はゴム材を高温で焼き付け、損傷した部分を修復する作業です。

この修理を行うことでパンクしたタイヤをほぼ完全に修理することが出来ます。

デメリットとしては工賃が高額になります。(5000円~が相場) 内面修理で十分修理でるため、焼き付け修理ほど完璧な修理を求める方が少ないことと、焼き付け修理ができるガソリンスタンド、整備工場が少ないことが挙げられます。

修理方法 修理目安料金
外面修理 2,200円~
内面修理 5,000円~
焼き付け修理 5,000円~

タイヤを交換

修理が不可の場合はタイヤを交換しなければなりません。 修理不可なタイヤの例として

  • サイドウォールが損傷している
  • 傷が大きすぎる
  • バーストしている

などが挙げられます。

タイヤ交換の場合、タイヤ本体の値段、交換工賃、タイヤの廃棄料がかかります。 (尾賀亀の場合交換工賃1本1000円〜、タイヤ廃棄料1本400円〜)

パンクを予防するには

パンクを予防するのに効果的な方法は「タイヤの空気圧調整を習慣にすること」です。

タイヤがパンクした場合にすぐに気づくことができればよいですが、気づかない程度に徐々に空気が減っていくパンクは、最低でも1ヶ月に1回の空気圧調整で気づくことが出来ます。
また、バーストなどの走行不能の事態に陥る原因の一つに空気圧の低下が挙げられていることから、空気圧の調整がいかに大切か理解いただけると思います。 空気圧の調整は難しいことではなく、ガソリンを給油する時にも手軽に行うことが出来ます。

もし自分で行うのが不安であれば店員さんにお願いしましょう。

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