ワイパーを交換しないと車検は通らない?ワイパーゴム交換の目安や点検項目も解説

2022年01月28日

ワイパーを交換しないと車検は通らない?ワイパーゴム交換の目安や点検項目も解説

雨の日の運転で必要不可欠な車のワイパー
ワイパーゴムはその名の通り、ゴムで出来ています。当然劣化しますので定期的な交換が必要となります。
車検時に交換を勧められることも多いですが、必ず交換しなければならないのでしょうか?
当記事では車検時におけるワイパーゴムの交換の必要性や交換の目安、費用について解説します。

ワイパーは車検の検査対象

車検にはさまざまな検査項目があります。
大きく分けると

  1. 外観検査
  2. サイドスリップ検査
  3. スピードメーター、ブレーキ検査
  4. ヘッドライト検査
  5. 下回り検査
  6. 排ガス検査

の6項目になります。この中で一つでも不合格になると車検に通りません。

外見検査の中にワイパーの点検が含まれていますので、ワイパーも車検の検査対象となります。
また、ワイパーと一緒にウインドウォッシャー液が適切に噴霧されるかデフロスター(フロントガラス内側の曇りを取り除く機能)は正常であるかも検査対象です。

車検におけるワイパーのチェック項目

車検におけるワイパーのチェック項目

ワイパーは道路運送車両の保安基準第45条に、窓拭き器として言及されています。
文章をシンプルに説明すると、以下の基準を満たすことが必要になります。

  • フロントガラスにはワイパーを備える。・劣化や損傷で機能が著しく低下していると認められた場合、設置基準に満たない。
  • ガラスの外側の汚れや気温差などによる曇りに使用するウォッシャー液とデフロスターを備える。
  • ウォッシャー液はワイパーの可動範囲内に十分に噴霧される。

以上がワイパーに関する保安基準になりますが、実際の車検では以下の内容がチェックされます。

見た目
  • ワイパーゴムが切れて垂れ下がっていないか。
  • ワイパーが適切にガラスを拭けているか。
作動音
  • 作動時に「ゴゴゴゴゴ、ギュー」などワイパーゴムの劣化やウォッシャー液不足による異音がしていないか。
動作性
  • ワイパーが均一に動いているか(引っかかったように動いている箇所がないか)
ワイパーゴムの劣化
  • ワイパーゴムの一部が裂けていないか。

これらの基準を満たしているかは、検査員の目視や聴音で判断されるため検査員によって判断の違いがあることもあります。

ワイパーの交換目安・寿命

上記の車検時のチェック項目を踏まえ、ワイパーゴムの交換目安や寿命について解説します。

ワイパーゴムは消耗品で使っていなくても1年に一度は交換するのが望ましいです。
また1年経っていなくても以下の症状が現れたら交換の目安となります。

  • ワイパーを使用すると拭きムラができる。
  • ゴゴゴゴゴやギューなどの異音がする。
  • ワイパーの一部、全部が裂けている。

上記の交換のサインが出ているワイパーゴムを使用するとフロントガラスの視界が悪くなり、事故に繋がってしまいます。
安全なカーライフを送るためにも速やかに交換をしましょう。

ワイパーの種類と交換費用

ワイパーの種類

まずワイパーゴムは4種類あります。

スタンダードワイパーゴム

名前の通り、最も標準的なワイパーです。
新車装着されていることも多いです。
価格も最も安いです。

グラファイトワイパーゴム

炭素粒子「グラファイト」をゴム部分に使用しているワイパーです。
グラファイトを使用することでガラスとの摩擦抵抗を少なくできることが最大の特徴です。
撥水コーティングをしたガラスとも相性がいいです。

価格はスタンダートワイパーよりは高いですがサイズによっては1000円未満から購入できます。

撥水ワイパーゴム

ワイパーのゴムにシリコンコーティングが施されており、ワイパーを動かすことで撥水剤を使用したかのような撥水効果を得ることが出来ます。
撥水コーティングを長持ちさせることも可能です。
価格は1000円~と高価ですが、手軽に撥水コーティング効果を得られるため、人気が出てきています。

雪用ワイパー

雪が多い地域、寒冷地で重宝されているのが雪用ワイパーです。

ワイパーが凍結により正常に作動できなくなるのを防ぐために頑丈なカバーが付いています。
ワイパーゴムだけの交換が出来ないものもあるので価格はピンキリです。

寒冷地や雪が多い地方の方は、冬以外は普通のワイパーを使用し、冬のみ雪用ワイパーに交換することで雪用ワイパーの劣化を防いでいる方も多いです。
どのワイパーゴムも交換工賃は1000円以下です。

ガソリンスタンドなどでワイパーゴムの交換工賃無料のキャンペーンをしていることもあります。

ワイパーは自分でも交換できる

ワイパーゴムの交換はかなり簡単な作業で道具も必要ないため、自分で交換することが可能です。
自分で交換できれば交換工賃が節約できますので挑戦してみましょう。
ワイパーの種類、ワイパーゴムの種類により交換手順が若干異なります。
購入したワイパーゴムのパッケージに、交換手順が記載されていることがほとんどですので確認して作業しましょう。

まとめ

ワイパーは車検の検査対象であり、保安基準にてチェック項目についても定められています。

本記事で紹介した交換の目安に当てはまるワイパーゴムは、安全なカーライフを送る為にも、車検に通る為にも交換しましょう。

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