2022年02月18日
【雪道で車のタイヤが空回り】脱出方法を解説!雪道を走るコツも
雪道で車のタイヤが空回り(スタック)したら…
雪道を走行中車のタイヤがスタック(空回り)してしまい、それ以上進めず、立ち往生をしてしまった経験はありませんか?
ロードサービスにレスキュー依頼をしてもなかなか来てもらえないこともあります。
また自分の車はスタックしていなくても、前方走行中の車がスタックしてしまい、待っている間に降った雪で自分も動けなくなる場合もあります。
この記事ではスタックした時の脱出方法や雪道を走るコツ、もしもの時に車に積んであると便利なものなどを詳しく解説します。
スタックとはどんな状態?
一言にスタック(空回り)と言っても実際にどのような現象が起こっているのでしょうか?
通常走行時には車はタイヤを路面にしっかりグリップさせることで進みたい方向に進み、ブレーキを踏むと摩擦で減速、停車できます。
これはタイヤと路面がうまくグリップ(かみ合っている)しているので可能になっています。
しかし、雪道ではタイヤが路面にうまくグリップできず、車の動力を路面に伝えることが出来ません。 そのため、タイヤのみ空転し、前にも後ろにも進めなくなってしまうのです。
スタックした時の脱出方法
では実際にスタックした時にどうすれば脱出できるのでしょうか? あくまで一例ですが
- 車を前後に動かす
- 毛布などを駆動輪にかませる
- 周辺の雪を取り除く
- 車を押す
などが考えられます。
状況や道具によって出来ること、出来ないことがあると思いますが、どれか一つでも実践できれば脱出できる可能は高くなります。
車を前後に動かす
この方法はスリップした場合や新雪(ふかふかの新しい雪)でスタックした場合に有効です。
まずゆっくりアクセルを踏み、全身とバックを細かく繰り返します。
振り子のようにだんだんと大きく振れていくイメージです。
タイヤの周りの雪が固まってきたらゆっくり発進しましょう。
雪が固くなることで、タイヤがグリップしやすくなります。
毛布などを駆動輪にかませる
駆動輪(車のエネルギーが伝わるタイヤ、国産車の場合前輪の場合が多い)に毛布などをかませることも有効な手段です。
前述した通り、タイヤと路面がグリップしないのが主な原因であるため、毛布などを駆動輪にかませることで意図的にグリップしやすい状態にすることができます。
スタックした場所から脱出できたら毛布は片付けましょう。
駆動輪に巻きついてしまうと、他の箇所を損傷してしまうことがあるためです。
周辺の雪を取り除く
最も簡単に思いつくことですが、周囲の雪を取り除くのも有効な手段です。
スコップなどがあればいいですが、ない場合、木片など周囲に落ちているものを活用しましょう。
駆動輪の周りの雪を取り除き、進みたい方向の雪も取り除くことができれば最適です。
車を押す
もし周囲に人がいれば車を押してもらうことも有効です。
この時に前述した方法のどれかを行ったのちに車を押せば、スタックから脱出できる可能性は高くなります。 この際に勢い余って周囲の人を轢いてしまわないように、どの方向に発進するのかなど十分に話し合い作業しましょう。
雪道を走るコツは?
そもそもスタックしなければ余計な手間と時間をかけることもありません。 なるべくスタックせずに雪道を走行するコツを紹介します。
スタッドレスタイヤ・チェーンは必ず装着
原則として雪道を走行する場合はスタッドレスタイヤか、タイヤチェーンは必ず装着しましょう。
実際スタックした際にスタッドレスタイヤ、タイヤチェーンを装着していない場合、法令違反になる場合もありますし、高速道路で「冬用タイヤ規制」区間に入る前に一台一台チェックされ、スタッドレスタイヤ、チェーンが装着されていない車は先に進むことが出来ません。
急のつく運転をしない
急のつく運転をするとスタックする危険性が高くなります。
急発進、急ブレーキ、急ハンドルなどがこれらにあたります。
逆に言えば発進時はゆっくり加速し、ブレーキは余裕をもってゆっくり効かせて、右左折時やカーブの多いところではしっかり減速し、ハンドルを切ればスタックしにくい運転になります。
スピードを落とす
通常走行時と同じ速度で走っていると、もしスタックした時に速度がでているため事故につながりやすいです。
もしスタックし、ハンドルが効かなくなっても対応しやすいように雪道では速度を抑えて走行しましょう。
轍を避ける
轍とは多くの車両などが通過することにより道路にできるタイヤの通った跡のことをいいます。
轍の部分だけ雪が少なく、安全に見えがちですが、この轍は圧雪状態になり、凍結している可能性が高いので危険です。
道路の降雪量にもよりますが、出来るだけ轍を避けゆっくり走行した方が安全です。
不要不急の外出は避ける
一番安全な対策は不要不急の外出を避けることです。
天気予報などをよく確認すれば、雪が多く降る日は大体特定できるはずです。
その日はなるべく家で過ごせるよう、事前に準備しておきましょう。
車に積んであると役立つもの
もしスタックしてしまった場合、車に積んであると作業が楽になるものや脱出出来る可能性が高くなるアイテムがあります。 どれも高価なものではありませんので用意しておきましょう。
スコップ
駆動輪やタイヤの周りの雪を取り除くのに便利なスコップ。 出来るだけ金属製のものを用意しましょう。 金属製のものでも1500円~販売されています。 車載時に場所を取りにくい折り畳み式のものもあります。
バスタオルや毛布
駆動輪に毛布などをかませることでスタックした場合脱出しやすくなります。 使わない毛布やバスタオルなどを車に積んでおけば活用できます。 フロアマットで代用することも可能ですが、純正のフロアマットは高価ですので、ご注意ください。
砂
意外にも砂はスタックした際に有効です。 砂を撒くことでツルツルの路面に摩擦が復活し、脱出しやすくなります。 2Lのペットボトルなどにいれておけばあまりかさばらず、いざという時にも十分な量があります。
ロープ
周囲に車がいれば牽引ロープなどで引っ張ってもらうのもいいでしょう。 牽引ロープはスタック時以外にも、車が故障した際にも役立ち、コンパクトに収納できるため荷室を圧迫しません。 周囲に車がいなくても人手があれば、引っ張ってもらうことも出来るので積んでおいて損はありません。
まとめ
雪道でタイヤがスタックした場合の対処法について解説しました。 まとめると、スタックした場合に道具を使用することで脱出しやすくなるので、日頃から準備しておくことが大切です。 万が一スタックした時にも落ち着いて対応できるように日頃から準備しておきましょう。