2022年11月28日
車検は満了日ギリギリでも可能!トラブルなく車検を受けるポイントや注意点を解説
2〜3年に一度やってくる車検の時期。
仕事の都合やうっかり忘れていたのが理由で、車検の満了日(有効期限)ギリギリで明日、もしくは当日中に車検を受けなければ車に乗れないと焦っている方もおられるのではないでしょうか?
結論から言いますと、車検の満了日ギリギリであってもディーラーやガソリンスタンド、カー用品店などで車検を受けられます。
しかし、車の状態や車検を依頼する店舗によっては、満了日ギリギリでも車検に通らない、もしくは車検自体受けられない場合があります。
今回は、車検が切れることを満了日ギリギリに気付いた場合どうすればよいのかという疑問やギリギリに車検を受ける際の注意点、トラブルなく車検を受ける際の準備物やポイントについて解説します。
この記事を読むことで、車検の満了日ギリギリでも問題なく車検を受けられ、車検切れで公道を走行できないなどのリスクを防ぐことができます。
車検は満了日(有効期限)ギリギリでも受けられるがリスクがある
車検は満了日ギリギリでもディーラーやガソリンスタンド、カー用品店などで受けられますが、依頼する店舗によっては代車がないなどの理由で断られてしまう可能性があります。
また、お店の問題ではなく車に不備があり、満了日までに車検に合格できないケースもあります。
そこで、以下では満了日ギリギリで車検をしても通るケースと通らないケースをそれぞれご紹介します
車検満了日ギリギリでも通るケースと通らないケース
満了日ギリギリで車検をしても通るケースは、車に不備や故障がなく状態が良い場合です。 それに対して、車検満了日ギリギリだと通らないケースは以下のとおりです。
- 車に故障や不備がある
- 不正改造している
車の状態が悪い場合は修理する必要があるため、整備に時間がかかります。場合によっては部品の発注等も必要になります。 そうなると、当日車検をとおすことはできません。
また、不正改造も同様で保安基準を満たすための部品に交換しなければならず、部品がなければすぐにはできません。
車検満了日よりも先に自賠責保険が切れる場合が車検時期に注意
少し特殊なケースとして、車検満了日よりも自賠責保険の方が先に切れてしまうことがあります。 自賠責保険の日付が車検満了日と同じ日の場合、切れるタイミングが異なるので一時的ではありますが、自賠責保険のみ切れているという状態が発生してしまいます。
つまり、自賠責保険が車検満了日と同日であれば、車検が切れる日の午後は公道を走ることができないということです。
それぞれの有効期間は以下のとおりです。
- 車検・・・当日であればOK
- 自賠責・・・昼の12時まで
無保険状態で公道を走行すると、道路運送車両法違反に該当してしまいますので、自賠責保険の有効期限も確認した上で、車検満了日より先に有効期限が過ぎてしまわないか確認しておきましょう。
車検を満了日(有効期限)ギリギリで受ける際の注意点
車検を満了日ギリギリで受ける際の注意点は以下の通りです。
・車検の満了日(有効期限)がギリギリの車は手続きが間に合わないため断られる可能性がある ・代車を借りれない可能性がある ・車検に落ちた場合は手続きは煩雑になる
車検の満了日(有効期限)がギリギリの車は手続きが間に合わないため断られる可能性がある
車検を依頼するディーラーや整備工場、車検専門店によっては、車検満了日ギリギリの場合断られる可能性があります。
特に11月から3月ごろまでは車検台数が多く、整備工場は繁忙期を迎えます。 普段は車検前日でも受けてくれる店舗であっても、忙しいことで受けてくれなくなる可能性があるので注意しましょう。
代車を借りれない可能性がある
一般的な繁忙期である年末年始や代行業者で預かり修理や車検が増えている場合は、代車を借りることができない可能性があります。
そうなると、預けている間は公共機関での移動になってしまいます。
満了日ギリギリで車検をお願いすると、期間をずらすことができず移動手段に困ったり、車検後、取りに来る時間が取れず余計な手間がかかってしまうことがあるのです。
車検に落ちた場合は手続きは煩雑になる
ユーザー車検に持ち込み落ちてしまった場合、落ちた箇所を修正し再度車検を受けなおさなければならず、お金も時間もかかってしまいます。
当日にすぐ修正できれば問題ないですが、時間がかかる場合は車検切れ及び自賠責保険切れになり、公道を走ることができなくなる可能性があります。
車検不合格となった箇所の修正を依頼する店舗探しに加え、積載車の手配も必要となり手続きが増えてしまいます。 スムーズに車検を受けるためには、イレギュラーが起こっても対処できるように時間のゆとりを持っておきましょう。
ちなみにディーラーやガソリンスタンドといった車検代行業者に依頼する場合は、車検依頼中に車検満了日が過ぎた場合は積載車や仮ナンバーを取得するなど店側で対応してくれるため、手続きが変わることはありません。
車検は早く受けすぎると損だがギリギリに車検をしても得することはない
車検はどのタイミングでも受けることができるため、早く受けすぎると損になってしまいますが、ギリギリでの車検でもメリットはほとんどありません。
車検を早く受ける場合のデメリットは、次回車検までの日数が短くなってしまう点です。
例えば、車検が切れるタイミングが5月3日だったとして、早めに受けておきたいからと2月2日に車検を受けてしまうと、次回の車検は2年後の2月1日です。
本来、5月に車検を受ければよい状態だったにもかかわらず、次回の車検月が2月になってしまい、3ヶ月分損してしまうのです。
だからといってギリギリで車検を受けると、車検に合格しなかった場合、車検切れが発生して公道を走れなくなってしまいます。
そのため、車検時期をきちんと把握して、ある程度余裕を持って車検を受けるようにしましょう。
車検の満了日(有効期限)ギリギリでもトラブルなく車検を受ける2つのポイント
車検満了日ギリギリでもトラブルを起こさずに車検を受けるポイントは以下の2つです。
- 車検に必要な書類を入念に確認する
- 土日祝・1日車検に対応している店舗を探す
車検に必要な書類を入念に確認する
まず、車検をお願いする前に車検に必要な書類が揃っているのかを確認しておきましょう。
車検を受ける際に必要な書類は以下の通りです。
- 車検証
- 自賠責保険証明書
- 自動車税納税証明書(普通車は免除可能。軽自動車は必須)
- 身分証明書(提出を求められる場合もある)
軽自動車の場合、軽自動車税納税証明書が必要です。
この証明書を忘れる方は多いので、軽自動車の車検を受ける際は必ず確認しておきましょう。 また、最近では自動車税もクレジットカード決済が可能になりました。
これによりコンビニなどに出向かずに自動車税の納付ができますが、クレジットカードで納付した場合、納税証明書の発行が別途必要になってきます。 車検証と自賠責保険証明書は車に常備することが義務付けられているため、車に保管されていることがほとんどですが、コピー等を理由に車からおろしていることも考えられるので、事前に確認しておきましょう。
土日祝・1日車検に対応している店舗を探す
車検を満了日ギリギリに受ける場合は土日祝・1日車検に対応している店舗を探しましょう。
ディーラーや整備工場、ガソリンスタンドやカー用品店の中には、土日祝や1日車検に対応している店舗もあり、必要書類さえ揃っていれば車検を受け付けています。
また、満了日がいつなのかを忘れてしまい、旅行中や出張中で県外で車検が切れそうになった場合でも、書類とお金さえ準備できていれば車検は受けられます。
県外での車検に関してはこちらの記事に詳しく記載しているので、参考にしてください。 車検は県外でも条件次第で可能!よくあるトラブルや解決方法を紹介
車検を満了日(有効期限)ギリギリに受ける際のよくある質問
ここからは車検満了日ギリギリに受ける際のよくある質問についてを解説します。 紹介する質問は以下の通りです。
- 検の満了日(有効期限)はどうやって確認すればいい?
- 1日車検や土日祝の車検業者はどうやって見つければいい?
- ギリギリに車検を受けて通らないことはある?
- 満了日(有効期限)が明日の場合でも車検できる?
- 車検の有効期限が切れてしまった場合は理由によっては延長(猶予期間)できる?
車検の満了日(有効期限)はどうやって確認すればいい?
車検の満了日の確認方法は以下の通りです。
- 車検ステッカー(車のフロントガラスに張られているステッカー)
- 車検証
ステッカーには車検の満了日が大きな字で書かれています。 車検証の場合は「有効期間の満了する日」という項目に車検満了日が書かれています。 車検ステッカーを貼る理由は、外部からでも車検の期日を確認できるためという理由もありますが、使用者が車検日を忘れないためという理由も含まれています。
ついうっかりのないように、ときどきステッカーを見るようにしておきましょう。
1日車検や土日祝の車検業者はどうやって見つければいい?
1日車検は各店舗のホームページや、のぼり旗などに書かれてあることが多いです。
また、ディーラーやカーショップ、ガソリンスタンドであれば土日関係なく営業しています。
車検専門店の場合、店舗によって休日が違うので事前に確認する必要があります。
ギリギリに車検を受けて通らないことはある?
車検にとおらない場合に考えられる原因としては以下の通りです。
- 不正改造
- 故障
- 書類不足
満了日ギリギリだからという理由で車検が通らないことはありません。ただし、車や書類に不備がある場合は車検の審査に落ちてしまう、もしくは車検自体受けられない可能性があります。
もし仮に車検に落ちてしまった場合、落ちた部位を修正しもう一度車検を受けなおさなければなりません。 メンテナンスをきちんとしている車であれば、車検に落ちることはあまりないですが、普段車のメンテナンスを全くしていないのであれば、灯火類が点いてないなどの理由で車検に落ちてしまう可能性が高いです。
満了日(有効期限)が明日の場合でも車検できる?
車検の満了日が明日の場合でも車検することは可能です。
仮に車検が切れていた場合であっても車検は受けられます。
ただ、車検が切れている状態であれば、公道を走ることができないため自分で店や陸運局へ車を持っていけないというトラブルが発生します。
車検切れになってしまった場合、自賠責が切れていなければ仮ナンバーを取得したり、公道を走れない場合、積載車に載せ持っていくなどの対策が必要です。
車検の有効期限が切れてしまった場合は理由によっては延長(猶予期間)できる?
車検は使用者の義務であり、以下のようなやむを得ない理由でもあっても、車検の期間を延長することはできません。
- 病気やケガによる入院
- 仕事
- 海外に滞在している
ただし、以下のようなケースは車検期間の延長が適用される場合もあります。
- 台風などの自然災害
- 感染症などの緊急事態
つまり、車使用者の都合での延長は認められていないということです。
車検が切れた状態で公道を走るのは違法ですが、自宅に保管しておくだけなら問題ありません。
時間ができたタイミングで代行業者に依頼すれば、車検に対応してくれます。
車検の満了日(有効期限)にぎりぎり間に合わず車検切れが発生した場合の対処法
車検日を把握できておらず、ギリギリ車検に間に合わなかった場合は以下の方法で対処します。
- 仮ナンバーを取得
- 車検業者にレッカーを依頼
車検切れの状態で公道を走るのは道路運送車両法違反です。
車検切れで公道を走ると「無車検運行」に該当し、6点の加点となり免停対象になってしまいます。 さらに、刑事罰の対象にもなるので6か月以下の懲役または30万円以下の罰金という重い罰が科せられます。 そのため、車検切れが発生した場合は仮ナンバーを取得するか、車検業者にレッカーを依頼しましょう。
まとめ
車検満了日ギリギリでも車検を受けることはできますし、対応してくれる店も多くあります。
しかし、ギリギリの場合、時期によっては代車が出払っていたり忙しいという理由で断られてしまう可能性も高くなります。
車検満了日ギリギリに車検を受ける場合は
「車検に必要な書類を入念に確認する」
「土日祝・1日車検に対応している店舗を探す」
この2点が大切です。
車検時には以下の書類が必要になりますので、準備しておきましょう。
- 車検証
- 自賠責保険証明書
- 自動車税納税証明書(普通車は免除可能。軽自動車は必須)
- 身分証明書(提出を求められる場合もある)
土日祝・1日車検に対応している店舗はインターネットで検索すればすぐに出てきます。 車検が切れてしまうと公道を自走できなくなってしまうため、車検を受けづらい状態になるので注意しましょう。