2021年09月03日
日産ブルーバード:エアバッグの故障修理(警告灯点灯・スパイラルケーブル交換)
整備日:2021年09月03日
車名:ニッサン ブルーバード
費用総額¥110,030
本日は滋賀県彦根のお客様より車検をご用命いただきました。
また、「エアバッグのランプ(警告灯)が点灯しているので見てほしい」
とのことで車検とあわせてチェックしていきます
車種は日産ブルーバードです。
エアバッグの点灯・点滅する理由は様々ですが、いずれにせよ何らかの異常があることを示しています。
場合よっては、衝突した際にエアバッグが正常動作しない可能性もあります。
通常の走行に直接支障はありませんが、万が一に備えて警告灯が点灯している場合は放置せず、なるべく早く点検することをおすすめしております。
というわけで、さっそく車の状態を見ていきます。
まずは念の為、ステアリングについているスイッチ類を点検
・・・ホーン、オーディオ、ライト、ワイパーすべて異常なし。
続いてコンピュータ診断機に接続してチェックします。
「運転席インフレータ(故障)」の表示がされています。
ここから想定されるのは
- インフレータ(エアバッグを膨らませるガスの発生装置)の不具合
- Gセンサ(衝突や加減速を感知するセンサー)
- 接続配線(スパイラルケーブル)の断線
などが考えられます。
まずスパイラルケーブルを交換します。
化粧蓋をはずすと「いじり止めトルクスねじ」が現れます。欧州車では日本でのプラスねじくらいメジャーな存在ですが、国産車では「素人は触るんじゃねぇ!」みたいなデリケートな場所に多く使われています。
バッテリー端子を外し数分放置。ホーンパッドを取り外すとインフレータにたどり着きますが重要保安部品なのでワンアクションでは取り外せません。
ステアリングホイールを取り外せば目的地、スパイラルケーブルに遭遇
上下のコラムカバーを取り外せば皆さんのイメージしている自動車じゃなく
自動運転車みたいになりました。
ワイパースイッチ(レバー)とライトスイッチ(同)を新スパイラルケーブルへ移植後
元通り組み立てます
すべて組み上げてIG ONしましたが警告灯は点滅し続けたまま。
スズキ車やダイハツ車は消灯します(故障履歴は残ります)が
ニッサン車は異常が排除されても消去しない限り点滅し続けます。
そこで、診断機を再接続して故障履歴を消去し
エンジン始動すると警告灯の点灯(点滅)も無く、「全システム異常なし」と表示されました。
これでエアバッグの修理は完了です。
車両情報
- メーカー名称
- ニッサン
- 車種名
- ブルーバード
- 車検証型式
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- 初年度
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- 車両走行距離
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- 車検満了日
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費用明細
- 工賃 合計
- ¥30,800
- 部品代 合計
- ¥26,620
- 諸費用 合計
- ¥55,610
- 費用合計
- ¥110,030
※車の年式やグレード、パーツ、故障の状況などにより金額は変動いたします。